NO.24 エコロジストの挑戦(1) 「野菜の庭」をつくりました
「野菜は一年草なので、季節の花を植えるかわりに、秋にエンドウマメやソラマメを植えれば春にはスイートピーみたいな花を咲かせてくれます。冬はダイコンやブロッコリー、冬キャベツ、シュンギク、ネギ。種をまいて小さなポットで育てたレタスは、春に地植えにすると、あっというまに大きく育つので、外側の葉からベリベリと収穫して食べられます。」
「この庭にはいろんな生物がやってきます。芋虫はスズメバチの大好物。鳥は青虫を食べに来る。土の中にはジグモがいるし、トカゲもたくさん住んでいる。私を含めて小さな生態系ができたのでしょう。鳥と虫と私と、おいしい野菜をみんなで分け合って食べればいいのです。」
「堆肥をつくって、雨水を使って、野菜をつくる。自分の暮らしにここちよくフィットして、しかも地球環境にも貢献できる小さな庭をつくっていくことがテーマです。」
イタリアンパセリ。マリーゴールドを射線状に5筋。 あいだに野菜やハーブ。
三尺バーベナとラベンダーに囲まれた 幸せなキャベツ。
堆肥小屋。半永久的にもつ堆肥場をめざしてレンガでデザインしました。庭のあるかぎり、剪定した枝や抜いた雑草などのクズが出てくるはず。堆肥小屋で熟成させ、油粕と骨粉を混ぜて切り返し、1年かけてきれいな堆肥をつくります。
台所のゴミからつくる液肥。 生ゴミは専用の容器に入れて、米ヌカ、魚粉、砂糖水に菌を混ぜてつくったボカシを加える。 容器の下部にたまった液を千倍に薄め、木酢の千倍液といっしょに庭にどんどんまいて微生物がたくさん住む、健康な土をつくります。
虫は、気がついたら手でとって、水を張ったバケツの中にポトン。とり残した虫は、鳥や別の虫の食料に。それでも生き残った芋虫は、チョウチョウになって飛び立っていきます。
土のある生活は太陽の熱をうまくコントロールして暮らしやすい環境をつくり出します。畑土、腐葉土、苦土石灰、牛ふんを庭に入れ、そこに堆肥をたっぷりと鋤きこんで、団粒構造のふんわりとした土をつくっています。
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