NO.25 エコロジストの挑戦(2) 「明日の庭」のつくりかた
世界の人口は毎年8千万人ずつ増えています。そして地球環境は悪化しつづけています。食料不足もすぐそこまできています。美しくて、おいしくて、健康な野菜や果樹のあるエディフルガーデンをつくりましょう。土のあるところ、食べ物ありです。希望ある「明日の庭」をつくりましょう。未来の子供たちのために!
農家では自家用野菜は家の近くにつくり、農薬をまきません。農薬の危険性を知っているからです。過剰な化学肥料や農薬は「環境ホルモン」として雨水といっしょに下水から河、湖、そして海にいき、私たちの身体に蓄積していくのです。
病害虫に負けないじょうぶな野菜をつくれば、農薬もいりません。植物アレロパシーを使ってコンパニオンプランツを混植したり、天敵を呼んだり、自然素材農薬を使ったり、工夫ができます。農薬をまくと、害虫だけでなく益虫も全滅です。
地球誕生以来の土の中の微生物の働きはすごいのです。生ゴミ堆肥や庭の剪定クズ、落ち葉の堆肥を使うことによってフカフカの団粒構造の土が野菜本来の匂いをくれます。ゴミの少量化に役立ちます。
野菜のタネをまいて芽が出て、花が咲いて、実がなる一年の間に、自然の偉大さ、太陽、風、雨、四季を感じる幸せ、人間本来の喜びを、とくに子供たちに感じてもらえます
ミディエットスペース もともとあったテラスの柱の間に、既製のアルミサッシをはめこんでつくったスペースです。リビングと庭との間にある、外でもあり中でもあるこの空間をミディエットスペースと呼んでいます。冬、高いランマから太陽が入り、床のコンクリートを暖めるので、夜にはあったかいパッシブソーラーになっています。ちょっとの暖房で、リビングまで暖まります。
ミディエットの屋根の雨樋からの水をためた水盤。 夏、ときたまカナヘビがぷかりぷかり水浴びをしています。ボウフラを食べる金魚が3匹いたけれど、庭の訪問者、ダビーキャット(野良猫)が水飲みついでに食べてしまったかな。1匹だけ大きくなりました。ウォーターレタスやパピルスで水面をおおっています。庭に水があるといろんな生物がやってきます。
和製キーウィー。またたびの仲間でつる性、壁をはいのぼります。実は小さいけれど甘酸っぱくて、ちゃんとキーウィーの味がします。元気でぐんぐんつるをのばすので、緑のカーテンにおすすめです。
ミディエットの外側に、スイカズラとジャスミンがはいのぼっています。スイカズラは、春によい匂いの花をつけ、ジャスミンは秋に花をつけ、庭中に香ります。冬に葉を落とし、夏に葉を繁らせ、緑のカーテンとなって日差しのコントロールをしています。
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