NO.26 エコロジストの挑戦(3) 「明日の庭」春のスタート
お彼岸がすんで桜が咲く頃に種をまきます。待てない人や庭のない方は、日の当たる暖かい場所にプランターを置いて育ててみましょう。ベビーキャロットや丸ニンジンなどのミニニンジンを植えるのも楽しいですね。まず、2列の筋に種をまいて腐葉土で薄くおおいます。オレンジのニンジンとレースのような緑の葉を夢見て、乾かさないように水をやり続けていると芽が出て、少しずつ伸びてきます。高さ5センチぐらいになったら3センチ間隔ぐらいに間引きましょう。間引き葉は洗って天ぷらにすると美味!
ニンジンは3ヶ月ぐらいで育ちますから、バリバリと食べちゃいましょう。栄養いっぱいのニンジンは生で食べるとほんのり甘いのです。子どもと一緒に育てると、きっとニンジンが大好きになってくれるでしょう。何株か残して花を咲かせると、それはそれは美しい繊細な花が咲きます。
不耕起栽培とは?
世界中の自然農法を実践している人々の間で、知らぬ人はいない福岡正信氏がその著書、「わら一本の革命」の中でこういっています。「田も耕さず肥料もやらず農薬も使わず草もとらず、稔った一株の稲が教えてくれる哲学、みどりの人間革命はわら一本から可能なのだ。誰でも今すぐやれることだから」と。およそ自然の中にある植物は、人間が耕してはいないのに、毎年元気に育っています。不耕起とは読んで字のごとく、耕さないことです。前作の根を残し、残さをマルチにして敷き、連作を避けて次々と収穫。また次の苗を間に植えてゆく。 さて、小さな庭に野菜とコンパニオンプランツなどの多年草植物を植えると、天地返しなどがやりにくいのです。雑草とりや収穫後の残さの処理など、小さな庭では後始末もたいへんです。 そこで私は「明日の庭」こそこの不耕起で、と思っています。植物の根と土の中の微生物によって土は耕されてフカフカになります。もちろん、緑肥植物、窒素固定植物、深根性植物、連作間作等の作付け計画が必要ですが、そのお話はまたゆっくり。
1.雑草を切る、または倒す
2.新聞紙、ダンボール、古ジュータン(ウール、麻、綿)などで、すきまなくカバーして雑草から光をうばう
3.堆肥(牛糞、鶏糞、生ゴミなど)をのせる
4.落ち葉、藁、乾草をのせる
5.2で敷いたカバーを尖ったもので破き、3で入れた堆肥をひとつかみ分取り除き、土を入れてその中に植物を植える
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