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千葉県 北国分子育てコミュニティセンターさかえ第二風の谷保育園

木造園舎

「森の中で子供たちを育てるような保育環境をつくりたい」

 

・・・という園長先生の強い要望をコンセプトに、この保育園は計画されました。見た目が森の中のようであるだけでなく、こどもたちがのびのびと身体を動かし、なによりも安全で安らぐことのできる建物とすることに徹底的にこだわっています。

建物は化学物質を極力排除し、全てを国産の無垢の木を使用した新伝統木構法によるアーチ架構で大空間を実現しています。また、内装は漆喰塗り、外壁は薄黄色が特徴的な土佐漆喰ハンダ仕上げにしました。ラフな風合いがより空間を柔らかな雰囲気にしています。木の床と柱は、保育者と園児が米ぬか袋で遊びながらメンテナンスして、気持ちよく長い間使用できる建物となっています。

 

「自然と共に」をコンセプトに、地域の子育てコミュニティ・センター としての保育園を造りました。

 

伝統木構造をベースとして、環境に良い建物を造りました。保育園は福祉施設です。色々危険がないようにします。地震、台風に耐えることはもちろんですが、火事にも強くなければなりません。御承知のように木は燃えます。薪も炭も燃料ですから。しかし、建築に使われている木は表面から最大4cm燃えるとそこで炭化し、芯は燃え残るのです。15cm角の柱ですと11cm角が残るので、建物が倒壊しない仕組みです。 地震や風などの横からの力にも柳に風のようにしなやかに緩やかにゆれて、やり過ごします。たとえ、柱が傾いても、たくさんの部材に支えられて、ぺちゃんこにつぶれません。よく古い家が倒壊した写真を見ますが、たいてい、あれは柱の足元がシロアリや腐食によってだめになっていることが多いのです。その上、国産材を使えば、日本の山林を守り、水源地を守り、自然を守ることになるわけです。CO2削減とか何とか言わなくても、日本の伝統技術は完全な循環型のシステムになっているのですから。

 

 


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