家を長持ちさせるためには
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シックハウス症候群
▽結露を予防しよう
▽エコ住宅で結露予防と省エネを
▽カビやダニの発生と結露の関係
▽換気のためのひと工夫
結露を予防しよう
空気中に含まれている水分が露点温度以下に冷やされ、水になって壁などに付着すること。
たとえば、外の冷たい空気によって冷やされたガラス窓に、屋内の暖かい空気がふれるとその空気の温度が下がり、水が付着します。これが表面結露です。 家にとって怖いのは壁などの内部でおこる内部結露です。 湿気は壁の材料である木材、壁紙、コンクリートなどを通りぬけるので、通り抜ける最中に結露が起こると、壁や天井の材料が腐り、家が壊れる原因にもなるため、とても危険です。 材料内にある金物の周辺は特に結露が起こりやすく、ひどい場合には、壁の断熱工事や材質の変更などが必要になります。
こまめに換気を。冬は、夜寝る前に窓を5分間開けて水蒸気を外に逃がすだけでも、だいぶ防ぐことができます。
適度な温度と同じくらい快適な住まいに重要なのは、きれいな空気です。 昔は、湿気のこもる家は病が流行るといわれたように、湿気の高い日本の風土では、風通しのよい家を造ることが、健康面からも重要です。
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結露は、外断熱、高気密化、室温の一定化により、予防が可能です。しかし、全面的に冷房や暖房に頼るのではなく、自然を取り入れながら温度を調節できる家を考えることも必要です。 夏、田舎の家で風が吹き抜ける座敷に寝転がったことはありませんか?湿度の高い夏や 寒い冬を除けば、もともと日本は住みよい気候なのです。
樹木や草などの力を使って、住宅の周辺環境を改善すれば冷房や暖房などの機械設備を少なくし、エネルギー消費や廃熱を減少させることができます。
・北側にブロック塀の替わりにアオキやヤツデなど陰樹を植え、床すれすれに下窓を取ると、 風は北から南に吹き抜けます。 ・天井に換気窓をとると暖まった空気は上昇気流を起こし、自然に室内に風をつくり出します。 ・南側には落葉樹を植え、夏の日差しをさえぎり、冬は日光を取り入れます。 ・東と西の外壁につる性の植物をはわせれば、朝夕の日差しを防ぐことができます
●カビやダニの発生と結露の関係
結露とカビ・ダニの発生は密接な関係を持っています。ダニやダニの死がいは、ぜん息や アトピー性皮膚炎など、アレルギー症状の原因にもなるため、できるだけ発生を抑えなければなりません。
一般に、カビやダニは、室温20~30度、湿度60~80%が最もその生育に適した温湿条件だといわれています。 この室温と温度は結露の発生する直前の状態によく似ているため、この状態を制することがカビ・ダニの育成を抑えるポイントです。
カビの発育には「栄養・温度・水分・酸素」が必要で、このうちどれかひとつ欠けても生育できません。なかでも、最大の弱点である湿度を調整するとよいでしょう。 人が一般に快適と感じる湿度が50%前後なのに対し、どんなに湿度に強いカビでも湿度が65%以下では生息できないため、快適な生活を心がけ湿度を調節すればカビやダニの発生を防ぐことができるのです。
調理のときはもちろん、調理後も換気扇を。お湯を沸かすだけでも忘れずに。
入浴後、換気窓を開けておきます。(泥棒対策は設計段階で万全に!) マンションなどの窓のない浴室では、湿気が他の部屋に流れ込まないように、入浴後は必ず浴槽にふたをし、ドアを閉めて1時間以上換気扇を。浴室暖房乾燥機があると効果的です。
部屋のホコリを巻き上げない、遠赤外線型床暖房やパネルヒーターなどのふく射熱暖房の使用が理想的です。空気を汚してしまう石油・ガスファンヒーターなどを使用する場合は、換気をこまめに行います。また、カビの発生原因となる加湿器の使いすぎにも注意しましょう
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