シックハウス症候群とは
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シックハウス症候群
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▽シックハウス症候群とは
▽発症の原因
▽シックハウス症候群を防ぐために
新築やリフォームを行った人たちなどが、特定の室内空気汚染によって、体にさまざまな症状が引き起こされる病気を「シックハウス症候群」といいます。もともと、WHO(世界保健機構)で「シックビルディング症候群」と呼ばれていた室内空気汚染が原因で生じる健康障害が、一般家庭の居住環境でも問題になってきたために命名された日本特有の呼び方です。
各省庁でも、「室内空気汚染」が原因となる健康障害について、特に「新築住宅への入居・改築後など、特定の居住環境に移動して数ヶ月以内に、住まいが原因で生じる多彩な症状を呈する病気」として定義しています。
目、鼻、のどの痛み、頭痛、倦怠感や皮膚炎など、症状はさまざまです。さらに症状は、不眠や不安、うつ病などの精神神経症状、疲労やめまい、アトピーなどの皮膚炎、そして最悪の場合呼吸困難と、深刻になっていくことがあります
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新建材と呼ばれる床材や壁材、クロス、合板、家具などで使用されている接着剤に含まれるホルムアルデヒドなどの化学物質が室内空気中に溶け出すことによって発症するといわれています。
人間(成人)一人あたりの平均的な飲食物摂取量は2kg/日であるのに対し、空気の摂取量はなんと15~20kg/日と10倍近くにもなります。身体におよぶ影響力の大きさが明らかに違うことが分かります。
特に住宅が原因の場合には、汚染された室内にいる限り、継続的に汚染物質が体内に入り続けることは無視できません。
しかも、空気中の汚染物質は、肝臓で解毒される飲食物と違い、肺から直接血液に溶け込んで、肝臓を通らずに体中を走り回り、中枢神経にまで到達します。また、鼻やのどなどの粘膜に直接触れて刺激を伴うこともあるのです。
シックハウス症候群を防ぐために
チェックポイント
1.防腐・防カビ剤、アスベストが入らない漆くいを使用する。 2.安全な接着剤の入った珪藻土、土壁を使用する。 3.塗料には、天然塗料、うるし、柿渋、植物オイル等を使用する。 4.杉、ヒノキなどのムクの板などを利用する。
1.ムクのフローリングとする。 2.余分な加工をしないバックアップ材か天然素材のウールのカーペットを使用する。 3.イグサと稲わらで作った畳を使用する。
1.塩化ビニール製、合板製のものを室内に持ち込まない。 2.天然素材であると表示した素材のものを選ぶ。 3.布製品は、綿、麻、絹などの天然素材のものを選ぶ。 ※ただし、漆などにかぶれたり、木材の揮発物質に過敏な人もいるので留意する
まとめ
シックハウス症候群を完全に防ぐには、住まいをすべて天然素材で造るか、きちんと成分の情報公開がされてあり安全性が確認されている材料を使うことです。しかし、現実問題としては、すでに建てられてしまったものや、賃貸でリフォームできないものなどでは、不可能となります。
空気中の汚染物質を少しでも取り除くために、ある程度の防衛策としては、換気を十分に行うことによって化学物質の蓄積を防ぐことができます。また、化学物質の流出を抑える塗装を、壁や家具などに施す方法もあります。
※参考文献「実録・シックハウス症候群」建築知識2001.3
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